ロイターより引用

ロイターより引用。 https://jp.reuters.com/article/usa-trump-fed- idJPKCN1L527A

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トランプ米大統領は20日、ロイターのインタビューに応じ、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が利上げを継続する方針であることについて「気に入らない」と述べた。

 

 

定期的にインパクトのある話題を出し、為替相場を混乱させることを得意としているトランプ大統領は新たなターゲットを見つけた。

 

それは自国の中央銀行総裁だった— 独立性を担保されているFRBに対して、アメリカ大統領がここまではっきりと文句を言うのは珍しいどころか、前代未聞の大放言といっても過言ではなく、この発言が出た後、市場はやや混乱した。

 

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特にユーロドルは下抜けた筈の節目である1.15ドルを上抜けるなど、全体的にドル買いが巻き戻される格好となった。

そうしてこの発言を受けたパウエル総裁率いるFRBが今後どのように動くのかはまだはっきりしていないが、もしもここから従来の緩やかな利上げ路線を転換させるのならば、市場は新たなテーマで動き始めるだろう。

 

FRBリーマンショック受けゼロ金利政策を導入し、そこから景気回復に合わせて2016年から少しずつ政策金利を上げて来た。

それでも現在の政策金利は2%と、歴史的にみればかなりの低水準である。

 

またこの低金利路線(ドルの大放出)が、10年で二倍以上に膨れ上がったダウ平均株価の背景にあることは間違いない。

 

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アメリカの政策金利とダウ平均株価は密接な関係がある。

超長期的にみれば右肩上がりのダウ平均だが、それでも定期的に起こる暴落の原因の殆どが、政策金利の上昇であった

(例えばリーマンショックの元凶であるサブプライムローン問題は、金利の上昇によりローンの踏み倒しが急増したため起きた事象である)この歴史的な法則を踏まえて、トランプは利上げを牽制したのである。

 

勿論、「なら政策金利なんて上げなければいいじゃないか」という論理は、一般的にはそうも行かないようになっている。なぜなら金利の低下はインフレを招くからだ。

 

インフレが行き過ぎればそれはバブルとなり、必然としてそれは大崩壊し、収拾がつかなくなる可能性があるからである。そのため政策金利を上げるというのはその危険を未然に防ぐための一般的な方策とされている。

 

なので、今回のトランプ発言は多くの人が「いつものやつ」として歯牙にも掛けず、FRBは利上げ路線を粛々と継続していくだろうと予想している。

 

だがトランプ大統領の発言に全く理がないわけでもなく、現在のアメリカは金利の割にインフレ率が低く、予防的に動くFRBの政策が却って市場を混乱させる恐れがあるというのも分からなくもない(この辺りは専門家の間でも様々な意見がある。

 

また世界共通で起きているインフレ率の低さは研究してみると面白いかもしれない) 現在、まだFRBの方針はハッキリしていないが、相場は直近の猛烈なドル買いを調整し始めた。

 

しかしドル円に関しては、「金利上昇から始まるかもしれないリスクオフ局面が一旦遠のいた」と判断している勢力が多いのか、円売りドル売りの難解なチャートを形成しており、今後に関しても予想自体が難しい

(各自の波は妙に綺麗だったりするが)ユーロドルに関しては、ECBの利上げが来年夏から予定されていること、ドル円の逆でリスクオン通貨であることから、ユーロがかなり強く買われている。

 

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とはいえこれは一時的な動きであり、今後もドルの利上げが進むのならユーロはしばらく落ちて行くだろう。

また本格的なリスクオフの足音が確実に近づいていることも、ユーロを買い辛くさせる要素である。

 

そのため今年の高値である1.25を目指す可能性はかなり低いと私は見ているが、週足チャートでは行ってもおかしくない形状をしている、トランプに横槍を入れられたFRBがどこまで利上げをするのか、ECBの利上げが与える影響、等を考慮すれば、決め打ちは危険だろう。

 

しばらく複雑なレンジ相場になる可能性もあるだろう。少なくとも直近の流れはかなり強いユーロ買いなので、売りは慎重に行きたいところである。

まあ全体的に言えるのは、現在は中々手を出しづらい相場であるということだ。リスクオフ前夜の雰囲気は確かにあるが、底堅さもある。

 

かといってバブル崩壊を懸念してか、熱狂的な動きはない。

ジャンルは少し違うが、仮想通貨もそんな感じである

(私はあれこそ低金利相場を端的に表していると考えているが) とはいえ短中期的な方向はしっかりあるし、面白い材料もアメリカ大統領が定期的に出してくれるため、その辺りを考慮して、短期的な投機で適当について行くしかない。長期的な大相場が来るまで、なんとか生き残りたいところだ。